移植サポートチーム
造血幹細胞移植を受けることにより患者は生命に影響が及びうる合併症の発症や、QOL(生活の質)の低下を招く可能性が高くなります。 症状も全身にわたる為、様々な診療科や職種の支援を必要とします。当院ではすべての医療スタッフだけでなく、移植を経験した患者さんも含めた 様々な職種が移植サポートチームとして移植医療に関わり、患者さん・ドナーさんだけではなく、スタッフにとっても「質の高い、やさしい移植」 を目指し、診療、研究、教育に取り組んでいます。
血液内科医師
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看護師
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HCTC(造血細胞移植コーディネーター)
- 移植を必要とする患者さんやそのドナーの方々が安心・安全に医療を受けられるよう、院内外の調整・支援を行う移植に関する幅広い知識を持つ 専門職です。移植するかどうか悩まれる場合や移植の費用、生活の事、ドナーのことなど移植に関する事は何でもをご相談下さい。
患者さん、ドナーさんそれぞれにどうするのが良いか一緒に考えていきます。 - 日本造血細胞移植学会では「造血幹細胞移植が行われる過程の中でドナーの善意を生かしつつ、移植医療関係者や関係機関との円滑な調整を行う とともに、患者・ドナー及びそれぞれの家族の支援を行い、倫理性の担保、リスクマネージメントにも貢献する専門職」と規定され認定制度が設け られています(詳細は日本造血細胞移植学会ホームページ参照)
- HCTCに興味のある方は当院で希望に合わせた形での研修を実施しています。ご希望のある方は実地研修のページをご参照ください。
- HCTCに関するご相談は「造血造血幹細胞移植地域連携支援センター」でも受け付けております。
管理栄養士
- 病院食の提供および栄養サポートチーム(Nutrition Support Team:NST)の運営を通して、移植患者の食事管理を行っています。
- 医師・看護師・理学療法士・薬剤師・HCTCなど、移植に関わる多職種と連携を取りながら、看護師の食事チームを中心としたNST活動により、入院患者の栄養管理を行います。
- 治療開始前から退院まで、栄養指導や食事の個別対応、摂取できる食事の説明・提案など、患者への直接的なサポートを行います。
経口摂取、経静脈栄養を総合的に評価し、栄養状態の維持と早期退院を目指して活動をしています。
薬剤師
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中央臨床検査部
造血幹細胞移植を行うにあたり、採取した細胞の中の造血幹細胞(CD34陽性細胞)をフローサイトメーターという装置を用いて測定しています。
また、ドナー様から提供される骨髄血を全国各地の施設から受け取りに伺っています。
医療機器部
臨床工学技士の主な役割としては、末梢血幹細胞採取やリンパ球採取の際に用いる遠心型血液分離装置の操作が挙げられます。遠心型血液分離装置は遠心力による比重の違いで目的の血球層を獲得する機械です。
事前準備としてG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤を皮下注射し白血球を増加させ、血液の中に含まれる造血幹細胞を増やします。そして採取日は片方の腕の血管から血液を採取し、必要な細胞成分だけを集め、赤血球・血小板などの残りの血液をもう一方の血管から戻す処置を行います。
安全のため心電図モニターや血圧計などを装着していただきます。緊張の緩和やストレスの軽減はもちろん、体調の変化にいち早く気付けるよう付き添いサポートします。
当院での末梢血幹細胞採取の症例数は多く、より安全で質の高い医療を提供できるような環境を整えています。
リハビリテーション
- 移植サポートチームの一員として運動機能維持を目的にリハビリテーションを行なっています。移植前から退院まで無菌室入室中も含み理学療法士が個別的にリハビリテーションを行います。必要に応じて作業療法士・言語聴覚士もリハビリを行います。
- 造血幹細胞移植を受ける患者さんは廃用症候群に陥りやすいと言われています。日本リハビリテーション医学会でも適切な運動は廃用症候群防止に効果があるといわれています。
廃用症候群とは?
必要以上の安静臥床による筋力・持久力の低下することをいいます。約3週間の安静臥床で体力年齢は40歳低下すると言われています。無理のない範囲で安全に活動し体力維持を目指すことが必要です。
歯科
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緩和ケアチーム
医師、看護師や薬剤師、公認心理師等から構成される緩和ケアチームもサポートチームの一つとして積極的に関わっています。移植カンファレンスに出席し、患者情報を共有、必要に応じチームとしての介入も行っています。